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エスプレッソの量はなんで少ない?カフェインは控えめ?

忙しい毎日のコーヒータイム、エスプレッソを楽しまれることもあるのではないでしょうか。

「エスプレッソって量が少ないのはなんで?」「カフェインの量はどうなの?」と感じる方もいるかもしれません。

今回は、エスプレッソの量の少なさの理由、そして含まれるカフェインについて解説します。

エスプレッソの量が少ない理由

エスプレッソの量が少ない理由には、抽出方法と起源があります。

コーヒー豆の量と抽出方法

エスプレッソは、細かく挽いたコーヒー豆に圧力をかけて、短時間(約20〜30秒)で抽出される濃厚なコーヒーです。

使う豆の量はシングルで約7〜9gほどと少なめですが、高圧で一気に旨みを引き出すため、味がぎゅっと凝縮されているのが特徴です。

この抽出方法では約30ml程度の量しかとれないため、小さなカップで提供されます。

旨みや香り、苦味などコーヒーの成分が凝縮され、少量でも十分に満足できる濃厚な味わいが楽しめます。

エスプレッソの起源

エスプレッソはイタリアで生まれた飲み方です。

19世紀の初めにヨーロッパでコーヒー豆が不足した際、ローマのカフェオーナーがコーヒーの量を減らして提供したことがきっかけとなり、小さなカップで濃厚なコーヒーを楽しむスタイルが生まれました。

また、イタリアでは、コーヒーは食後の口直しや短時間で楽しむ飲み物として発展したため、少量が基本となっています

エスプレッソのカフェインは控えめ

味がぎゅっと凝縮されているエスプレッソなので、カフェインが多いと思われがちですが、実はそうではありません。

エスプレッソの1杯(約30ml)あたりのカフェイン量は40〜75mg程度。対して、ドリップコーヒー1杯(約240ml)には95〜165mg程度のカフェインが含まれています。

エスプレッソは抽出時間が短く、使う豆の量も少ない(約7g~9g)ため、結果として一杯あたりのカフェイン量は控えめです。

ただし、同じ容量で比べるとエスプレッソの方がカフェイン濃度は高くなります。

カフェインが気になる方には「デカフェ」がおすすめ

妊娠中や授乳中、または体質的にカフェインを控えたいという方もいらっしゃいますよね。

そんなときにぴったりなのが「デカフェコーヒー」です。

デカフェは、コーヒーに含まれるカフェインを90%取り除いた飲み物のこと。

最近では、スペシャリティ品質の豆を使ったデカフェも増えており、味や香りもしっかり楽しめるものが多数あります。

デカフェはこんな方におすすめです。

  • 妊娠・授乳中でも美味しいコーヒーを楽しみたい方
  • カフェインの摂取量を調整したいけれど、味には妥協したくない方
  • 夜寝る前にほっと一息つきたい方

デカフェって何がいいの?忙しい女性におすすめのリラックス習慣

エスプレッソは“濃いけど優しい”コーヒー

エスプレッソは、コーヒーの凝縮された風味を楽しみたい方や、たくさんは飲めないけど味わい深い一杯がほしい方にぴったり。

カフェインの量はドリップコーヒーよりも控えめなので「コーヒーは飲みたいけどカフェインはほどほどにしたい」といった時にもちょうどよいです。

そして、カフェインをなるべく控えたい方や、夜のリラックスタイムにもコーヒーを楽しみたいという方には、デカフェがおすすめです。

あなたの暮らしに寄り添う1杯を、ぜひ見つけてみてくださいね。

この記事の著者

HEAD ROASTER 樋口

世界1000軒以上のカフェ巡りから「日本人が美味しいと思うコーヒー」の探求が始まりました。2017年に「uni coffee stand」を開業。その情熱は海を渡り、2019年にはNYの新聞で紹介され、ブルックリンでのイベント開催・販売も実現。近年ではSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)主催の品質ワークショップで優勝。世界と日本で磨いた技術で、特別な一杯をお届けします。

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