焙煎士が集うSCAJ主催ワークショップで第1位を受賞しました
このたび、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が主催する「Roasted Coffee 参加型品質ワークショップ」にて、ファイナリスト10名に選出され、最終的に第1位を受賞いたしました。
ワークショップは、特別講師と審査員、参加者同士の意見を交えながら、浅煎りの品質向上を目指す実践型のプログラムです。
同じ課題豆を使って焙煎し、その味わいや完成度を評価し合いました。
今回のワークショップの概要と評価内容についてご紹介します。
ワークショップの概要
今回のワークショップでは、全参加者が同一の課題豆を使用し、「お客様が魅力的に感じる高品質な浅煎りの焙煎」というテーマで焙煎に挑みました。
焙煎した豆をワークショップに持ち寄り、参加者同士でカッピング(味と香りの評価)を行い相互評価。
今後の焙煎に活かせる学びを深めるという、実践的な内容です。
今回のテーマでは、以下のような要素が特に重視されました。
- 華やかさのあるフレーバー
- 爽やかで甘さを伴ったポジティブな酸味
- 後味のクリーンさ
- 心地よい質感
ただ浅煎りであるだけでなく、上記の要素をバランスよく引き出す焙煎が求められました。
ゲスト講師は世界王者・後藤直紀氏
今回のワークショップの特別講師には、福岡「豆香洞コーヒー」代表であり、ワールド・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ(WCRC)優勝者でもある後藤直紀氏が講師として参加、そして評価されました。
さらに審査には、CVA(Coffee Value Assessment)有資格者、スペシャルティコーヒー生豆のインポーター、SCAJローストマスターズ委員といった、コーヒーの品質評価に精通した専門家。
加えて、参加焙煎士たちによる相互投票も行われました。
多角的な視点からの評価がなされる中、審査員票と焙煎士票の両方で1位を獲得することができました。
評価のポイント:豆の個性と焙煎技術
評価のポイントとなったのは、豆の持つポテンシャルをいかに引き出し、バランスよく焙煎できているかという点でした。
使用課題豆
今回使用された課題豆は、エチオピア産のランドレース種。
標高1,950〜2,100mで育てられた高地産の豆で、ナチュラルプロセスにより精製されています。
この豆は、華やかでフルーティーな香味を持ちながらも、やや鋭い酸味が出やすい繊細な素材。
そのため、個性を活かしながらも、飲みやすく仕上げる焙煎のバランス感覚が問われました。
カッピングの評価
カッピングでは、以下のようなコメントが寄せられました。
- クリア、フルーティー、トロピカル、ブライト、グリーンアップル、シトラス
エチオピア産のナチュラルプロセス豆が本来持っている明るく華やかな風味。
豆のポテンシャルをしっかり引き出せたことが高く評価されました。
- バランス、バニラのような甘さ、ややスコーチ
こちらは焙煎による味わいの評価。
「バニラのような甘さ」は、浅煎りでありながら口当たりがまろやかで、やさしい甘さを感じさせる要素。
そして「ややスコーチ(軽いロースト感)」という表現についても、今回はネガティブな意味ではなく、ポジティブな評価として受け取られました。
この課題豆は、強い酸味が出やすいため、そのまま焙煎すると尖った印象になりがちです。
その酸味を過度に抑えすぎず、適度にやわらげ、明るく飲みやすい印象に整えることが、今回の焙煎のポイントでした。
「スコーチ」と呼ばれる香ばしさは、その酸味をマスキングする焙煎調整であり、結果的に全体のバランスを整える役割を果たしています。
今回の焙煎で大切にしたこと
私が今回、特に大切にしたのは、生豆のポテンシャルを最大限に活かし(特にトロピカル)、この豆特有の強い酸味をマスキングし優しい明るさにすることでした。
華やかさや果実感、クリーンな後味を残しながらも、毎日の暮らしの中でホッとできる、「お客様が魅力的に感じる浅煎り」を目指しました。
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