ギリシャコーヒーの特徴は?作り方・飲み方も紹介
ギリシャの伝統的な「ギリシャコーヒー」を耳にしたことはありませんか?
フィルターを使わず煮出して淹れるという独特な方法で、濃厚な味わいと深いコクが特徴です。
この記事は、ギリシャコーヒーの特徴と歴史、作り方や飲み方までわかりやすくご紹介します。
ギリシャコーヒーとは
ギリシャコーヒーは、細かく挽いたコーヒー豆、水、そして砂糖を小鍋で煮出して作ります。
エスプレッソのような濃厚さがありながら、独特の微粉感と香ばしい香りが楽しめます。
飲むときはカップの底に沈んだ粉を避けて、上澄みだけをそっと飲むのがマナー。
また、残った粉で運勢を占う「コーヒー占い(カフェマンテイア)」の文化もあり、楽しみのひとつとして親しまれています。
ギリシャコーヒーの特徴
ギリシャコーヒーは、濃厚で深みのある味わいが特徴です。
エスプレッソのようにコクがありながらも、フィルターを通さず煮出すことで、独特な飲み心地が楽しめます。
ギリシャコーヒーの甘さは、あとから砂糖を入れるのではなく、最初から一緒に煮出すのがポイント。
そのため、入れる砂糖の量によって、コーヒー全体の味わいが大きく変わります。
甘さのバリエーションは3つあります。
- スケトス(Skétos)
砂糖なし。豆本来の風味がしっかりと際立ち、コーヒーそのものの味を楽しめます。
- メトリオス(Métrios)
少し甘め。苦味と甘さのバランスがよく、初めてギリシャコーヒーを飲む方にもおすすめ。
- グリコス(Glíkos)
しっかり甘い。濃厚な甘さが特徴で、まるでデザートのような味わいが楽しめます。
ギリシャコーヒーは健康面でも注目
ギリシャコーヒーは、カフェインの量が控えめなため、健康面でも注目されています。
コーヒー1杯を作るのに使うコーヒー粉は小さじ1杯程度と、ドリップコーヒーやエスプレッソと比較すると少なめ。
また、弱火でゆっくり煮出すため、カフェインの抽出量が穏やかになる傾向があります。
さらに、ギリシャの長寿地域として知られるイカリア島では、ギリシャコーヒーが日々の習慣として親しまれており、長寿の秘訣のひとつと考えられています。
ギリシャコーヒーの作り方
ギリシャコーヒーは自宅でも簡単に楽しめます。
専用の小鍋(ブリキ)があればより本格的ですが、小さめのミルクパンでも代用できます。
【材料(1人分)】
- 極細挽きのコーヒー粉(深煎り推奨):小さじ1杯
- 水:約80ml
- 砂糖:お好みで(なし/少量/多め)
【作り方】
- 小鍋に水、コーヒー粉、砂糖をすべて入れ、よく混ぜる。
- 弱火でゆっくり加熱し、表面に泡がふわっと立ってきたら火を止める。
- 火を止めて冷まし、再度加熱する工程を2〜3回繰り返すと風味アップ。
- カップに注ぎ、1〜2分ほど粉が沈むのを待ってから飲み始めましょう。
ギリシャコーヒーの飲み方
ギリシャコーヒーを楽しむときは、カップの底に沈んだ粉を混ぜないようにするのが基本です。
カップをそっと持ち、上澄みだけをゆっくりとすするように飲みます。
飲んでいる途中でカップを揺らしてしまうと、微粉が混ざってしまい、ざらついた口当たりになってしまいます。
また、カップの底に残った粉は飲まずにそのまま残すのがマナーです。
ギリシャコーヒーを試してみよう
ギリシャコーヒーは、特別な器具や難しい技術がなくても、自宅でも気軽に楽しめる伝統の味です。
1杯ずつ淹れる方法なので、飲む量を調整しやすく、カフェインが気になる方にも取り入れやすいのが特徴です。
味の濃さや甘さも調整できるので、自分好みの飲み方を見つけてみてください。
いつものコーヒーに少し変化をつけたいときや、新しい淹れ方を試してみたいときに、ぜひギリシャコーヒーを取り入れてみましょう。
