コーヒーが酸っぱいのはなんで?酸味を感じる理由を紹介
「コーヒーを飲んでみたらなんだか酸っぱい」という経験はありませんか?
酸っぱいと感じる味には、いくつかの原因があります。
豆の個性として楽しめるものもあれば、保存や淹れ方に問題があるケースも。
この記事では、コーヒーが酸っぱく感じる理由と、その対処法についてご紹介します。
コーヒーの酸味って悪いこと?
「コーヒーに酸味がある=劣化している」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
実は、良質なコーヒー豆の中には「フルーティな酸味」を持つものもあり、それを好む方も多いのです。
ただし、爽やかな酸味と不快な酸っぱさは別もの。不快な酸っぱさの場合は、保存や淹れ方に原因がある可能性があります。
コーヒーが酸っぱい5つの理由
コーヒーが酸っぱい5つの理由をご紹介します。
①焙煎度が浅い
浅煎りのコーヒー豆は、焙煎時間が短いため酸味が際立つ特徴があります。
そのため、フルーティな酸味を好む人には魅力的ですが、酸味が苦手な人には「酸っぱい」と感じられやすい傾向にあります。
②酸化している
挽いた豆や淹れたコーヒーを長時間放置すると、酸素と反応して酸化が進みます。
酸化が進んだ状態のコーヒーは、風味が落ち、酸味が強く出てしまいます。
「挽きたてで淹れたときは美味しかったのにまずくなった」と感じるのは、酸化が原因です。
また、コーヒー豆が適切に保存されていないと酸化し、風味を損なう原因に。
コーヒー豆を保存する際には密閉容器に入れ、2週間程度で飲み切るなら常温、それ以上の場合は冷凍で保存しましょう。
③豆の種類や産地
コーヒー豆の産地によって、味の傾向が異なります。
例えば、エチオピアやケニアなどのアフリカ産の豆は、柑橘系のような明るい酸味を持つことで知られています。
酸味が苦手な方は、中南米やアジア系の豆を選ぶと、よりまろやかな味わいで飲みやすいと思います。
④お湯の温度が低すぎる
お湯の温度が低すぎると、酸味が際立つ原因になります。
酸味を感じた場合は、高めの温度のお湯で淹れてみましょう。
なお、高すぎると雑味を感じる要因にもなるため、ちょうどよいバランスを見つけることがポイントです。
⑤抽出方法による
抽出時間が短すぎたり、お湯と粉のバランスが悪かったりすると、味の偏りが出てしまいます。
ハンドドリップでコーヒーを淹れる場合、蒸らし時間や注ぎ方によって味に大きな違いが出ます。
自分の好みに合う淹れ方を見つけることで、酸味の印象も大きく変わります。
ハンドドリップコーヒーの淹れ方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
酸っぱさが気になる時の解決法
酸味が気になる場合は、次の方法で解決することができます。
- 焙煎度が深めの豆(中深煎り~深煎り)を選ぶ
- 豆を挽いたらすぐに淹れる
- 豆は密閉容器に入れ、常温または冷凍で保存する
- 豆の産地や品種を変えてみる
- お湯の温度を変えてみる
- 抽出方法を見直す
解決法を取り入れることで、酸味の感じ方は大きく変わります。
「自分の好みに合うコーヒー」を見つけるために、少しずつ調整しながら飲み比べてみるのも、コーヒーの楽しみ方のひとつです。
酸っぱさの原因を知っておいしいコーヒーを楽しもう
コーヒーが酸っぱく感じる理由には、焙煎度や酸化、豆の種類、お湯の温度、抽出方法など、さまざまな要素が関係しています。
豆の個性として楽しめる酸味もあれば、不快に感じる酸っぱさもあります。
もし「酸っぱい」と感じたら、ちょっとした工夫で好みの味に近づけることができます。
ぜひ、自分にぴったりの一杯を見つける参考にしてみてくださいね。