フレンチプレスがまずい!おいしくない要因と解決策を紹介
uni coffee stand(ユニコーヒースタンド)の焙煎士です。今回は、「フレンチプレスがまずい!おいしくない要因と解決策を紹介」についてお話させていただきます。
「おしゃれなカフェで飲むようなコーヒーを自宅でも楽しみたい!」そう思ってフレンチプレスを試したのに、「なんかまずい」「苦すぎる」と思ったことはありませんか?
実は、フレンチプレスは豆本来の味をダイレクトに楽しめる抽出方法ですが、場合によっては「えぐみが強い」「雑味が出る」など、思ったような味にならないことも。
本記事では、フレンチプレスがまずくなる原因と、簡単にできる解決策をご紹介します。
おいしいコーヒーを自宅で手軽に楽しめるようになるので、参考にしてくださいね。
フレンチプレスのコーヒーが「まずい」と感じる理由
フレンチプレスで淹れたコーヒーがまずいと感じるのは、次のようなケースが多いです。
- 苦すぎる・えぐみが強い
- 酸味が強すぎる
- 薄くてコクがない
- オイル感が重たく、口に膜が張る感じがする
これらの原因は、抽出方法や豆の選び方にあります。
次の項目で、詳しい原因と解決策をご紹介していきます。
フレンチプレスがまずくなる主な原因と解決策
1.抽出時間が長すぎる
フレンチプレスはコーヒー粉をお湯に浸かして抽出する方法です。
抽出時間が長すぎると苦みや渋みが強くなり、雑味が出やすくなります。
【解決策:4分を目安に抽出する】
お湯を注ぎ、蓋をして4分経ったら、すぐにこしてカップに注ぎましょう。
こす際は、3~5秒かけて押し下げるのがポイントです。
2.お湯の温度が高すぎる
熱湯(100℃)をそのまま注ぐと、コーヒーのえぐみや渋み出やすくなります。
お湯が熱すぎると、豆の成分が一気に出すぎてしまうためです。
【解決策:お湯の温度は90℃前後に】
90℃くらいのお湯で淹れると、豆本来の甘みやフルーティーな香りが引き立ちます。
沸騰したお湯を30秒ほど置くと、約90℃になります。
温度計の活用や、温度が分かる電気ケトルを使用すると便利です。
3.粉の量が多すぎ、または少なすぎる
コーヒーを飲んだときに「なんか薄い」と思ったら粉が少なすぎ、「濃くて飲みにくい」と思ったら粉が多すぎるかもしれません。
【解決策:コーヒー粉12~13gに対してお湯160ml】
フレンチプレスは、コーヒー粉12~13gに対して、お湯160mlが適量です。
軽めが好きなら少し減らす、しっかりめが好きなら少し増やしてみてもよいですよ。
薄さや濃さを感じた場合は、お湯の量を調節するよりも粉を調節したほうが、おいしいコーヒーがいただけます。
4.コーヒー豆が新鮮すぎ、または古すぎる
実は焙煎したてのコーヒー豆は、ガスが多くて味がぼやけがちです。
逆に1ヶ月以上経つと酸化が進み、雑味や古い味が出てしまいます。
【解決策:焙煎後3日~2週間の豆を選ぶ】
スーパーで販売しているコーヒー豆は、焙煎してから長く経過しているケースがあるため、専門店の豆がおすすめです。
コーヒー豆を購入したら、できるだけ1か月以内に使い切るようにしましょう。
5.コーヒー豆の質が悪い
フレンチプレスは、豆の味がダイレクトに出るので、品質の悪い豆だと雑味や嫌な風味が目立ちます。
そのため、品質の高いコーヒー豆を選ぶと、おいしいコーヒーが淹れられる可能性が高まります。
【解決策:スペシャリティコーヒーを試す】
スペシャリティコーヒーとは、特別な品質基準を満たした高品質なコーヒーのこと。
香りや味が優れ、生産地・農園・品種が明確であり、スペシャリティコーヒー協会の評価で高得点を得ています。
カフェのような香りや味を、自宅でも気軽に楽しみたい人におすすめです。
おいしいフレンチプレスコーヒーを楽しもう
フレンチプレスは、豆本来の風味をダイレクトに味わえる抽出方法です。
まずいと感じた方も、ちょっとした工夫でおいしく変わります。
記事でご紹介した解決策を参考にすると、お店のようなコーヒーが自宅でも楽しめますよ。
おいしいコーヒーと共に、素敵なリラックスタイムをお過ごしくださいね。