マレーシアにあるホワイトコーヒーとは?作り方も解説
ホワイトコーヒーと聞くと、白いコーヒー?ミルクたっぷり?と思う方も多いかもしれません。
マレーシアで親しまれている伝統的なコーヒーで、「ホワイト」という名前は見た目ではなく、製法に由来しています。
今回は、ホワイトコーヒーの由来・特徴から、自宅での作り方、現地で楽しまれている飲み方やアレンジまでをわかりやすくご紹介します。
ホワイトコーヒーとは
ホワイトコーヒーは、マレーシア北部の街「イポー(Ipoh)」で生まれたコーヒー。
20世紀初頭、中国系移民が考案した焙煎方法がルーツで、苦味の少ない、まろやかで甘みのある味わいが特徴です。
一般的なマレーシアの焙煎方法は、豆に砂糖や小麦粉を加えて焙煎していましたが、ホワイトコーヒーはマーガリンだけを使って浅煎りに仕上げる独自の方法です。
ホワイトという名前は、色ではなく「白珈琲(パイカーフェー)=添加物が少ない純粋なコーヒー」という意味から来ています。
ホワイトコーヒーの味わい
ホワイトコーヒーは、苦味や酸味が控えめで、やさしくまろやかな味わいが特徴です。
焙煎時に砂糖や小麦粉を加えず、マーガリンだけを使って浅煎りにすることで、豆本来の甘みと香ばしさが引き立ち、ほんのりとしたバターのような風味が感じられます。
見た目は一般的なブラックコーヒーよりも白っぽく、カフェオレのようにクリーミーな色合いをしているのも特徴です。
飲み方としては、練乳(コンデンスミルク)を加えて甘く濃厚に仕上げるものが一般的で、ブラックで飲むよりも、甘みとコクを楽しむ飲み方が主流です。
朝の一杯としてはもちろん、甘いおやつと合わせるのにもよく合います。
ホワイトコーヒーの作り方
ホワイトコーヒーの作り方は、豆から淹れる方法とインスタントで手軽に楽しむ方法があります。
豆から淹れる方法
時間と道具がある方は、豆から淹れてみるのもおすすめです。
【材料(1人分)】
- ホワイトコーヒー用の浅煎り豆(マーガリン焙煎)
- 練乳または砂糖(お好みで)
- フィルター or 布ドリッパー
【作り方】
- コーヒー豆を挽き、ドリッパーなどで抽出する。
- 出来上がったコーヒーに練乳を加えて混ぜる。
- 味を見ながら砂糖で調整してもOK。
浅煎りの風味を活かすため、お湯の温度は80〜85℃程度が理想です。
インスタントで手軽に楽しむ
インスタントホワイトコーヒーには、練乳や砂糖があらかじめ入っているものが多いので、基本的には追加不要です。
甘さが足りないと感じた場合は、練乳や砂糖を追加して調整しましょう。
【作り方】
- インスタントホワイトコーヒー1包をカップに入れる
- 約180mlの80℃程度のお湯を注ぎ、よく混ぜる
アイスで楽しむ場合は、お湯を少なめ(80mlほど)にしてから氷を加えればOKです。
ホワイトコーヒーの基本の飲み方とアレンジ
ホワイトコーヒーは、練乳を加えて甘く濃厚に仕上げるのが基本です。
マレーシアでは、朝食にホワイトコーヒーを飲むのが定番。特に人気なのが、「カヤトースト(ココナッツジャムを塗ったトースト)」と一緒に楽しむ方法です。
また、ホワイトコーヒーにはアレンジが多くあります。
- 冷たい牛乳や氷を加えたアイスコーヒー風
- シナモンやナツメグなどのスパイスを追加
- バニラアイスにかけてアフォガート風デザートに
- 甘さを控えたい場合は豆乳を加えるヘルシーアレンジ
その日の気分に合わせて、アレンジを取り入れてみるのもいいですね。
ホワイトコーヒーを楽しんでみませんか
マレーシア発祥のホワイトコーヒーは、苦味が少なく、まろやかで甘みのある味わいが特徴です。
練乳を加えることで、しっかりとしたコクと甘さが楽しめるため、ブラックコーヒーが苦手な方にもおすすめです。
インスタントタイプなら手軽に取り入れられますし、豆から淹れれば香りや風味にこだわった一杯を味わえます。
温かくても冷たくしても美味しく、スパイスやミルクを加えるなど、アレンジも豊富。
いつものコーヒーを変えたいときや、ミルク感のある甘いコーヒーが飲みたいときに、ぜひホワイトコーヒーを試してみてください。
