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コーヒーのクレマってなに?特徴や作り方も解説

エスプレッソがお好きな方は、「クレマ」を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

クレマとは、エスプレッソの表面にふんわりとのったクリーミーな泡のこと。

高圧抽出ができるエスプレッソマシンがあれば、ご自宅でもクレマののったエスプレッソが楽しめます。

今回は、クレマとはなにか、特徴や作り方について解説していきます。

コーヒーのクレマとは

クレマとは、エスプレッソを抽出したときにできる、キャラメル色のクリーミーな泡のこと。

コーヒー豆に含まれる油分や炭酸ガスが、エスプレッソマシンの高圧抽出(約9気圧)によって一気に押し出されることで生まれます。

まるでシルクのようになめらかで、ドリップコーヒーに見られるような空気を含んだ泡とはまったく別物です。

とてもきめ細かく数分間しっかり残る、エスプレッソならではの特別な泡です。

クレマの特徴

クレマには、香り・口当たり・見た目を引き立てる特徴があります。

  • コーヒーの香りを閉じ込める

クレマが表面を覆うことで、エスプレッソの豊かなアロマが逃げにくくなります。

  • 口当たりをなめらかにする

クレマがあることで、ひと口目からクリーミーでまろやかな飲み心地に。

  • 見た目も美しい

黄金〜キャラメル色の層が、見た目の美味しさや満足感を高めてくれます。

クレマができる理由と作り方

クレマを作るには、以下のポイントをおさえる必要があります。

1.新鮮なコーヒー豆を使う

クレマがしっかり立つかどうかは、豆の新鮮さ=焙煎してからの時間が大きく関わっています。

コーヒー豆は、焙煎された直後から炭酸ガス(二酸化炭素)を内部にたくさん含んでいて、時間が経つにつれて徐々にガスが抜けていきます。

ガスが多く残っている状態でエスプレッソを高圧抽出すると、ガスが液体中に細かく分散しながら表面にクレマとして現れるのです。

クレマを出したいなら「焙煎後2週間以内の豆」が理想です。

2.深煎り&極細挽きにする

エスプレッソでクレマをきれいに出すには、深煎りの豆で極細挽きの粉の組み合わせがベストです。

深煎りの豆は、焙煎中に多くの油分が表面に出てくるため、抽出時になめらかで濃厚なクレマができやすくなります。

一方、焙煎が浅い豆は、酸味が強く油分が少ないため、クレマが薄くなりがち。

また、エスプレッソは短時間で抽出するため、粉の粒が細かいほど水に触れる表面積が増え、効率よく成分が抽出されます。

粗挽きだとお湯がすぐに通り抜けてしまい、圧力が十分にかからずクレマが形成されにくくなります。

3.高圧抽出できるエスプレッソマシンを使う

クレマができる一番のポイントは、短時間で一気に抽出する高圧力です。

9気圧(9バール)以上の圧をかけることで、コーヒー豆に含まれる油分や炭酸ガスが液体中にしっかり溶け込み、エスプレッソを注いだときにクレマとして表面に立ち上がってくるのです。

通常のドリップ式では、重力だけでお湯が落ちていくため、気圧は1気圧程度。

一方、エスプレッソマシンでは、ポンプやスチームの力で瞬間的に9気圧以上の圧力をかけ、20〜30秒という短時間で濃厚なコーヒーが抽出できます。

クレマでエスプレッソをもっと美味しく 

エスプレッソの表面にふんわりのるクレマは、見た目以上にコーヒーの香りや味わいを引き立ててくれます。

今回紹介したポイントをおさえれば、ご自宅でもクレマののったエスプレッソが楽しめます。

クレマとともに味わう特別な一杯を、ぜひ試してみてくださいね。

この記事の著者

焙煎士 樋口

長野県出身。喫茶店やカフェという空間に魅力を感じ始めたのは、高校生の頃。仲間と通った馴染みの喫茶店に始まり、日本だけでなく世界中のカフェを探訪。巡ったカフェ件数は数千件に及ぶ。そのカフェ巡りの経験を活かし、2017年11月『uni coffee stand』をオープン。自ら築き上げた人脈を頼りに、世界へ活躍の場を広げている。

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