サードウェーブコーヒーとは?豆の特徴を解説
コーヒーに詳しくなると「サードウェーブコーヒー」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
なんとなく聞いたことはあるけれど、具体的にどんなものかは知らない、という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、サードウェーブコーヒーの基本や豆の特徴について、わかりやすく解説します。
サードウェーブコーヒーとは
コーヒーには、時代や流行から大きく分けて、「3つの波(ウェーブ)」があるといわれています。
サードウェーブは、2000年ころからアメリカで始まったコーヒー文化の「第3の波」のこと。
コーヒーをただの飲み物ではなく、個性や産地の特徴、ストーリー性を楽しむ嗜好品としてとらえるムーブメントを意味します。
ファースト・セカンドウェーブとの違い
それぞれのウェーブの特徴は以下のとおりです。
- ファーストウェーブ
インスタントコーヒーや缶コーヒーなど、コーヒーが大量生産・大量消費された時代。
味わいや品質よりも安価であることが重視され、大衆に広まったきっかけともなりました。
- セカンドウェーブ
エスプレッソ文化やスターバックスなどシアトル系カフェの拡大。
カフェ文化が広がり、深入りやラテ、フレーバーコーヒーが人気になりました。
- サードウェーブ
豆の産地・品種・精製方法・焙煎・抽出まで、一杯のコーヒーにこだわる方法。
サードウェーブでは、生産者の顔が見えることや、豆本来の個性を大切にすることが特徴です。
サードウェーブコーヒーの豆の特徴
サードウェーブコーヒーの豆の特徴は主に4つあります。
シングルオリジン
シングルオリジンとは、「単一の地域や農園、あるいは生産者で収穫されたコーヒー豆」のことを指します。
サードウェーブコーヒーは、このシングルオリジンの豆が使われています。
豆本来の個性や土地(テロワール)を味わうことができ、パッケージには農園名や品種、精製方法が詳しく記載されているのが特徴です。
浅煎り
焙煎度合いは浅煎りが主流で、豆の持つフルーティーな酸味や爽やかさ、個性的な風味が活かされます。
浅煎りのコーヒーは、果実感のある酸味と繊細な甘さが特徴で、コクは軽めです。
高品質な豆とダイレクトトレード
スペシャリティコーヒーと呼ばれる高品質な豆を厳選し、生産者への公正な取引(ダイレクトトレード)にもこだわります。
豆選びや焙煎、抽出まで一貫して「品質第一」「作り手の顔が見える」ことが大切にされています。
ハンドドリップ
サードウェーブコーヒーは、ドリップコーヒーを1杯ずつ抽出するハンドドリップが主流です。
抽出の過程を大切にし、コーヒー豆の風味や香りを最大限に引き出すために、ペーパーフィルターやドリッパーを使ってゆっくりとお湯を注ぎます。
サードウェーブコーヒーを自宅で楽しもう
サードウェーブコーヒーは、ただ「美味しい」だけではなく、その一杯がどこで、誰によって、どんな思いで作られたのかを感じられるコーヒーです。
ハンドドリップで淹れられるので、自宅でも手軽にその魅力を楽しむことができます。
忙しい日常の中でも、サードウェーブコーヒーはホッとひと息つく時間を、少し贅沢にしてくれるはず。
まずは一杯から、ぜひおうちで楽しんでみませんか?