ロングブラックとは?ショートブラックとの違いから飲み方まで解説
カフェで「ロングブラック」というメニューを見かけたことはありませんか?
ロングブラックは、エスプレッソベースのメニューとして、特にオーストラリアやニュージーランドで親しまれている飲み物です。
日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、自宅でも手軽に楽しめる一杯です。
この記事では、ロングブラックの特徴やショートブラックとの違い、自宅での淹れ方までをわかりやすくご紹介します。
ロングブラックとは
ロングブラックは、お湯にエスプレッソを注いで作るコーヒーのことです。
使うお湯の量は、100〜120ml程度が一般的ですが、濃さはお好みに合わせて調整してOKです。
見た目は「アメリカーノ」とよく似ていますが、作り方や味わいに違いがあります。
- アメリカーノ:エスプレッソにお湯を注ぐ
- ロングブラック:お湯にエスプレッソを注ぐ
この順番の違いが、味わいにも大きく関係しています。
エスプレッソをお湯にそっと注ぐことで、上に「クレマ」と呼ばれる細かい泡の層がきれいに残ります。
クレマが残ることで、コーヒーの香りやコクがよりしっかり感じられるのです。
「ブラックコーヒーは好きだけど、アメリカーノはちょっと薄い」と感じたことがある方には、ロングブラックがおすすめです。
ショートブラックとの違い
「ショートブラック」という言葉は、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、エスプレッソそのものを指す呼び名です。
小さなカップに注がれる約30mlの濃厚なコーヒーで、力強い香りとキリッとした味わいが特徴です。
一方の「ロングブラック」は、その名の通り、量が多い(=long)ことから名付けられました。
お湯を加えることで、エスプレッソよりもまろやかで、飲みやすい味わいになります。
なお、日本では「ブラック=無糖コーヒー」という認識が一般的ですが、国によっては「ブラックでも砂糖を入れるのが普通」という文化も。
詳しくはブラックコーヒー=無糖は日本だけ?海外との違いを分かりやすく解説をご覧ください。
ロングブラックの淹れ方
ロングブラックは、エスプレッソを淹れる道具とお湯さえあれば自宅でも手軽に楽しめるコーヒーです。
【必要な道具】
- エスプレッソマシン、またはマキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)
- お湯
- 好みのコーヒー豆(中深煎り~深煎りがおすすめ)
【淹れ方】
- お湯を沸かします。
カップに注ぐ用のお湯を準備しておきましょう。
- エスプレッソを抽出します。
シングルショット(約30ml)が基本です。
マシンやマキネッタを使って、お気に入りの豆を抽出してください。
- 温めたカップにお湯を注ぎます。
沸騰直後のお湯を少し冷ましたもの(80〜100ml)を、先にカップへ注ぎます。
- その上からエスプレッソをゆっくり注ぎます。
静かに注ぐことで、エスプレッソのクレマ(泡の層)がきれいに残ります。
クレマがあることで、香りやコクがしっかり感じられます。
ロングブラックで味わう、ちょっと贅沢なコーヒータイム
ロングブラックは、シンプルな淹れ方ながら、奥深い味わいを楽しめるコーヒーです。
エスプレッソの豊かな香りとコクを、まろやかに引き出してくれるので、ホッとひと息つく時間にぴったり。
ブラックが苦手な方でも飲みやすく、コーヒー豆本来の美味しさをしっかり感じられるのも魅力です。
ぜひ、お気に入りの豆を使って、ご自宅でロングブラックを楽しんでみてくださいね。