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アイスコーヒーは日本だけ?海外のアイスコーヒー事情も紹介

暑い季節になると、冷たいアイスコーヒーが飲みたくなりますよね。

そんなアイスコーヒーについて、「日本だけのもの?」と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、日本と海外のアイスコーヒーの違いや、各国の特徴的な冷たいコーヒーについてご紹介します。

アイスコーヒーは日本だけ?

世界中に冷たいコーヒーはありますが、日本で主流の「濃いめに淹れたコーヒーを氷で一気に急冷する」スタイルは、日本独自の文化です。

この方法は、香りや苦味をしっかりと保ちつつ、冷たくても美味しく飲めるよう工夫されています。カフェオレにしても味がぼやけにくいのが特徴です。

日本ではブラックで提供されることが多く、砂糖やミルクは好みに応じて後から加えます。

アイスコーヒーの発祥については諸説ありますが、日本では明治時代(19世紀末)にすでに「氷コーヒー」として登場していました。

海外のアイスコーヒーはどんなもの?

世界各国には、日本のアイスコーヒーとは異なる独自の冷たいコーヒー文化があります。それぞれのスタイルをご紹介します。

アメリカ

アメリカでは、ホットコーヒーに氷を入れて冷やすだけ、というスタイルが一般的。

普通のコーヒーと同じように淹れるため、やや味が薄く感じられることもあります。

近年は「コールドブリュー」といって、冷水または常温で長時間かけて抽出する方法が人気を集めています。

コールドブリューは、カフェインが穏やかで、まろやか、甘みや酸味が際立つのが特徴です。

ドイツ&オーストリア

ドイツやオーストラリアでは、アイスコーヒーといえばアイスクリームや生クリームがのったフロート系が多くあります。

カフェで注文すると、まるでコーヒーパフェのようなドリンクが出てくることもあります。

ギリシャ

ギリシャのアイスコーヒーは「フラッペ」と呼ばれるものが一般的です。

粉のインスタントコーヒーと砂糖、少量の水を加え、電動クリーマーできめ細かい泡をつくります。そこに氷、水または牛乳を注ぎます。

ポルトガル

アイスコーヒーに砂糖とレモンを加え、氷で冷やして飲む「マザグラン」という飲み方があります。

レモンの爽やかな酸味が特徴です。

スペイン

スペインのアイスコーヒーは、エスプレッソに氷を加えて急冷し、冷たいまま飲む「カフェ・コン・イエロ」が一般的です。

もともと濃厚なエスプレッソなので、味わいが薄くならずに楽しめます。

ベトナム

ベトナムコーヒー「カフェ・スア・ダー」は、深煎りコーヒーを専用のフィルターで抽出し、コンデンスミルクをたっぷり加え、氷で冷やして飲むのが定番です。

暑い気候でも飲みやすい、甘く濃厚な味わいが特徴です。

インド

インドでは、ミルクと砂糖をたっぷり加えたコーヒーを、2つのカップの間で何度も高く注ぎ合い、空気を含ませながら温度を下げる独特の方法が見られます。

冷やすというよりは「ぬるくして飲む」スタイルですが、暑い気候に合った飲み方です。

マレーシア

マレーシアは、砂糖やマーガリンを加えて焙煎した「ホワイトコーヒー」が有名です。

コンデンスミルクや氷を加えて冷たくして飲むことも多いです。

日本のアイスコーヒーは独自の文化だった

アイスコーヒーは日本だけのものではありませんが、日本独自の急冷式で淹れる濃厚なアイスコーヒーは、まさに独自の文化と言えるでしょう。

各国に冷たいコーヒー文化があり、その違いを知るのも楽しいですね。

これからの季節、自宅で楽しむなら、ぜひ日本式のアイスコーヒーにチャレンジしてみてください。

お気に入りの豆で、ひんやりとした贅沢なひとときをお過ごしください。

この記事の著者

HIGUCHI

長野県出身。喫茶店やカフェという空間に魅力を感じ始めたのは、高校生の頃。仲間と通った馴染みの喫茶店に始まり、日本だけでなく世界中のカフェを探訪。巡ったカフェ件数は数千件に及ぶ。そのカフェ巡りの経験を活かし、2017年11月『uni coffee stand』をオープン。自ら築き上げた人脈を頼りに、世界へ活躍の場を広げている。

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